「SHADOW TOWER ABYSS」 真EDとかあると思ってたよ!

SHADOW TOWER ABYSS

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 「ストーリーは有って無いようなもの」と云われて久しいフロムソフトウェアの作品たち。フロムのゲームで初めてプレイしたタイトルはアーマードコア3でした。それをクリアした時には、ああ確かにストーリー性を前面に押し出してはいないなと思ったものです。
 しかし私は好きです。大破壊と呼ばれる地球環境が壊滅してしまった事件をバックボーンとした世界観。知らずして過ぎた力を持ってしまった主人公が異端者として世界から排除されようとしてしまう展開。どれも胸躍る要素です。
 シャドウタワーアビスもそういう作品でした。ある男から手に入れた鍵で入った部屋に残された罠とその意味、「その力、示してみよ」と言った異形の怪物の正体。その際にムービーが流れる訳ではありません。自分がそういう物語の渦中にいる、ぼうっとしてると置いていかれる、そんな興奮がありました。
 非常に面白い作品です。1000円くらいあれば中古で買えるのでほんとお勧め。定価で買ったらボリューム不足で不平を漏らしてたに違いありませんが、中々よくまとまっています。
 映画よりも漫画よりも遥かに長く、しかしRPGとしては少量気味な傑作。