「遊戯王」 初期の社長の小者っぷりは異常

 

(2009/10/16画像追加)
 
 楽しい!実に味わい深い!カードを信じてイカサマしたり、カードのためなら死ねるとのたまうメルヘンがいたり、ずっと俺のターン!のガイドラインが作られたりするのがこの全てだと思うなかれ!とにかく昔のジャンプらしいハッタリ具合と黒い藤子F先生の作品を彷彿させる不気味な味わいが面白いんだよ!
・・・5巻までの話だけどな!
 
 毒を持って毒を制すダークヒーローの物語だったんですよ。元は。加えてジャンプの三原則の一つ、友情が中々に熱く描かれていて、胸をじんとさせる場面が随所に盛り込まれております。一話目で惹かれたら即行5巻まで揃えてよろしいかと思います。ちゃんとオチているので。以降、6・7巻はボードゲーム、8巻から最後までがカード編(ほんの少し他のゲームもやるけど)となっており、すっかり麻雀一本になったカイジを寂しく思うような素人にはオススメできない。
 カード編から遊戯の黒さがかき消え、普通に正義のヒーロー化。城之内は主人公に頭が上がらなくなってしまったけど、新しい味があって良い感じのメインレギュラー。しかしキャラが確実に死んだのが、ヒロインの杏子、本田の両名。特に本田のヤムチャ化は顕著。初期の漢っぷりを思い出すと泣ける。
 ・・・いえ、本当に泣けるのは杏子です。これこそ初期を知ってるかどうかの話です。実は初期の絵柄は当時の流行りだったのか、東京大学物語と言うと自分はしっくりくるのですが、とにかく大人びた絵柄でした。雰囲気も相応で、男性陣が健全な発言もします。そんな中、杏子がとにかく・・・・・・
  可   愛   か   っ   た   。
 つーかエロス!胸揉まれて悶絶し「声が出ちゃう・・・」とか確実にエロス!こんな杏子が見れるのも5巻まで・・・。高橋先生のバカ・・・。
 メジャーにして掘り出し物。悪を罰する痛快ストーリーが好きな私にとっては結構お気に入りです。
 
 

遊☆戯☆王 1 (ジャンプコミックス)

遊☆戯☆王 1 (ジャンプコミックス)

遊☆戯☆王 (全35巻)