「科学の王子と魔法の姫」、「ダイの大冒険」

 
「科学の王子と魔法の姫」 1巻
 最近のロッテのおもちゃには刺激が足らないと思ったらこれですよ。
 姫さんの身体のぷりぷり具合が特級品です。テーマはロリ巨乳とパンツと密室。
「ロリにはロリの体躯がある。ロリ巨乳はもはや過去の遺物」……、そんな私も拳を堅く握りこみながら"アリ"と宣言する至高のロリコン向け一般漫画です。
 …そもそも巨乳が嫌いな奴なんて希少種中の希少種ですよ!どんなロリコン男性も少年の頃は巨乳美女のピンナップやヘアヌードに訳も分からず欲情したはず。ただ昨今のエロ漫画回に蔓延する「のぺーっ」と垂れた巨乳超乳や質の悪い肉団子みたいな模様まで強調した奇乳汚乳のヒロイン勢に当たり障りのないラブラブエッチを何の捻りもなく全裸で淡々と繰り返させる風潮に(略)需要が満たされないがこそゆえにエロい方面の刺激受容体を麻痺させたエロ漫画ユーザが行き着く先こそシチュエーション特化の曲者作品に他ならず、そんな発想勝負に持っていく作家陣でしか抜けなくなった兵の居場所が何故だか頭のおかしな作家がやけに多いロリコン向けジャンルになってしまったという結果論的結末が当人に対し真のロリコンとしての覚醒を促し(略)
 
 
ドラゴンクエスト ダイの大冒険」 コンビニ本 全巻
 少年漫画のお手本というものがあるなら、ダイの大冒険こそがそれに最も相応しい漫画だと思います。
 ワンピースやジョジョの登場人物などはいくら重傷を負っても中々死なないことで有名ですが、ダイの大冒険についてはもうよっぽどすぎて誰も突っ込まないのだということが良く分かりました。こればっかりは本作の緊張感を削ぐ最大の欠点ですね…。
 何気に線が当時の劇画っぽくて驚きました。書き込みこそ少ないものの、股間や尻が強調、あるいはグラデーションを使ってツヤを再現するなどされたパンツたちはほどほどにいやらしく、またその見過ごすことが困難なほど高い水準で安定したパンチラ率から、いかに当時の少年たちがマァムとレオナにお世話になっていたのかがうかがい知れます。スカート縛って正面からパンツ丸見えとかマァムマジ痴女
 のっけから主人公であるダイが紋章を覚醒させたり、その間もない内から前魔王であるハドラーを登場させるも早速ダイが最終奥義扱いされている必殺技で圧倒しちゃったりと、急発進で盛り上げるにしてもちょっと強引すぎだろ?と不安に思わされる場面もありましたが、あれがなければ今後強敵を圧倒し続けねばならないダイに絶えずインフレ補正をかける必要性が生じちゃうんですよ。そうなれば一々ダイの成長に説得力を付与しなければならず、終盤まで崩れることのなかった秩序の統一性というかパワーバランスが否定されることとなり…ありていに言って、どうでもいいハッタリ・激昂・修行補正の凡百少年漫画に成り下がったことでしょう。
 ある意味で最初で最後の強引パワーアップが初期の初期で成され、ダイが何をしでかしても「始めのアレがあったから…」で読者が潜在的に納得してしまうという、思い返してみれば実に理にかなった作りになっていたわけです。全体としてそんな構成の巧みさが散りばめられている作品でした。