「うしおととら」 バカな!!あの者達抜きでか!?
学園物漫画のお手本って何だろう、
と思ってたらブックオフに「うしおととら」のコンビニ本がずらっと並んでいました。買って読んで泣きました。それにしても全巻揃えて1365円とな…エロ漫画2冊買うより安いじゃねぇか…
うしおと母親との再会、特に味噌汁の下りでボロボロ号泣。またあんな両親持ってうしおには法力の才が欠片もないというのが安易なルートを避けてて素晴らしいです。そういう能力がからっきしの主人公といえばFate/stay nightの士郎もそうですね。そういえば土蔵でパートナーと出会うとか大きな日本家屋とか、もしかして結構Fateに影響与えてます?
白面の者の強大さが印象に残りまくりです。とにかくでかくて強くて怖くて妖艶。漫画ラスボス史に残る圧倒的存在感。物凄い。とらの鎧のダサさも物凄い。
実は10年くらい前にも一度読んでいます。その時は、よく名作と言われてるけど一体どんな物語なんだろう?といった理由で図書館で読み漁ったのですが、「終盤の畳みかけは凄いけど他は…」みたいなドライな感想しか抱けなかったんです。子供だったので。
子供の感性なんかそんなに鋭いものではありません。あれはただ知識が足りない分、多くを想像力で補っているだけです。やはり類似する経験なしに本物の感動はありえないと思うんですよ。
人の死と誕生などはその最たる例で、日々の生活で養われ磨かれていった感性でこそ味わえる名作ってのがやっぱりあるわけで。そんな作品の一つが「うしおととら」です。
「あれ名作って言われてるけど昔読んで(観て、聴いて)みた感じ、大したことなかったぜ」なんてことは言わず、そういう作品は今一度読んでみて下さい。作品をより多く楽しめることは決して損じゃないので。
- 出版社/メーカー: 小学館
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作者:藤田 和日郎
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