「涼宮ハルヒの消失」 谷口に彼女がいたなんて…

 

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

 
 二期が本格的に始まるなら、「涼宮ハルヒの消失」が当然のごとく放送されますよね。
 あれは傑作だったもんなーアニメも面白いだろうなーと漠然と思ってたんですが、完璧に物語を忘れてたことに思い至ったので今日、原作を読み返しました。
 それにしてもショッキングな物語です。
 
 ※以下ネタバレ全開のため、ドラッグで反転表示
 
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 まさかキョンが、彼らの修正、抹消を決断せねばならないとは。

 修正は修正であり抹消ではない、とは考えません。修正された彼らの思考や記憶の連続性は、間違いなくそこでぷっつり途絶えてしまったのですから。第一巻のキョンハルヒが戻ってきた後の、もし昨夜を境に世界が変わってしまっていたとしても、自分たちがそれを認識することはできない、というような古泉との会話を思い出します。
 実際、あの場でキョンが彼らにエンターキーの意義を正確に教えきれたとすれば、彼らは血眼になってキョンがすることを止めたことでしょう。
 決断は冷酷です。その象徴が拳銃でしょう。例の道具の外観が、拳銃、人を殺す厳めしい道具になっていることがそれを如実に物語っています。というか拳銃が出てきてやっとショッキングな事実を上手く呑み込めた気がしました。
 長門はそれを分かって眼鏡を拳銃の形に変えたのでしょうか。あの状況ならばもうキョンたちの計画に乗る以外に道はなさそうでしたが、拳銃の形によって少しでも良心の呵責を起こさせようと抵抗したのでしょうか。いえ、それなら注射器の形を見せず初めから拳銃の形にすればいいのです。恐らく機能性優先意外に意味はないのでしょう。…と思いたいです。
 ここまで。 
 
 禁則事項でした。余談ですが、消失はひぐらしのなく頃に礼と重なるシナリオです。礼はグロなしにも関わらず、ひぐらし屈指の名&残酷シナリオでした。実は本編よりずっとトラウマ。
 
 キョンは今までに、古泉に貸しを作り、情報統合思念体を脅し、朝比奈さん(大)に反逆するという物凄い伏線を張っています。この伏線の回収こそがクライマックスへの鍵となるのでしょう。オラワクワクしてきたぞ。最新刊の発表もそろそろでしょうか。