「あずまんが大王 1年生」 3分の1くらい新絵で修正されてる
- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/11
- メディア: コミック
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物凄い量の加筆修正っぷりです。更に先月のゲッサン(3号連続で読み切りを掲載するようです)の収録話も加えられていて、もう新装版のレベルを超えています。エヴァンゲリオン・序のBlue-Ray版に、劇場版にもDVD版にも出ていなかったリツコ先生with白衣の下に水着ver.が出てるとかってレベルをも超えています。あれは没カットを加えただけか。
今世間では大阪熱が再燃している模様ですが、今作を読んでみれば、それも確かにいたしかたないことかと。
最近の画風で描かれた大阪を表紙にした今作。大阪はまだ転入したてながらも、天然のボケと内に宿る狂気性をいかんなく発揮しており、「やっぱり大阪だよね」と思わせるだけのパワーがあります。
この新装版の位置付けを、「あの名作を読み返す・装丁一新あずまんが大王」と思っていた自分のような方は認識を改めましょう。絵の新鮮さはもちろん、一部、ギャグの切れ味が良くなっていたりと中々に読み応えがあります。また、全4巻が全3巻に再編成されてるのでページ数的にも満足感があります。
ただ先程"大阪熱が再燃している"と書きましたが、個人的には榊さんとちよちゃんの新絵による可愛いさ修正が半端ねぇと思います。
大阪のだぼだぼジャージの下にちょこんと覗くブルマ姿にクラっときたのはどうしようもない事実ですが、こう、榊さんは目元の凛々しさに一層磨きがかかり、ちよちゃんは、あのほわーっとした輪郭線とキャラとの一致がこれまたたまらんと。たまらんと思うのです。新ちよちゃんの私服姿も可愛すぎて一瞬直視できないくらいでした。マジに。
旧版と比較して読むのも楽しいと思いますが、自分はとりあえず来月、再来月と連続して刊行される2年生、3年生を全て読み終えてから旧版と見比べてみることにします。
まるで来月に出る新作を楽しみにするかのような気持ちなんですよね。もう随分忘れているネタがあるっていうのもありますが、新絵だと、例え憶えてるネタであっても清涼感みたいなものが付随してくるんです。来月が楽しみです。
一つ懸念されるのは、今作「一年生」の加筆修正部分はほとんど連載初期の部分に集中していて、これはつまり「古い絵ほど修正される」、では連載後期の作品は修正されないのか?という点です。
手が全く加えられない、ということはないと思いますが、「2年生」「3年生」でも、違う絵でもう一度あずまんが大王を見てみたいなというのが素直な気持ちではあります。